2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

悠久の大地の時忘れ屋

ラルラウアは目を開きます。 台の上に寝ていました。 木の天井が見え、光が少し眩しく感じます。 ラルラウアは身体を起こし、辺りを見ると、そこは広くて、どこかもの悲しい部屋でした。「やあ、おはよう」 声に目を動かします。 窓のそばで、椅子に腰を掛け…

静かな夜の二人

三日月の寝息が聞こえる夜に こっそり窓から出ておいで 重いリュックは要らない 君だけを連れておいでよ 大切なモノはいつだって 無くした時に価値を高めるから 夜の隙間に鍵を捨てて 見えない手錠を二人に掛けよう 流れ星が落ちた町に行こう 欠片に鎖を付け…

草むらの中の幸せ

あぁ、涼しい。耳の横を通り過ぎる風が、心地良い。左手に触れる草の水が、涼しい。あぁ、気持ち良い。耳に触れる君の髪が、やわらかい。風に乗って香るシャンプーの香りが、気持ち良い。あぁ、くすぐったい。耳元で花の間を飛び交うハチの羽音が、むずむず…

孤独の人

少し前までは私にも仲間はいた部屋の隅で膝を抱く私は孤独だ寂しくなって、誰かにメールしてみるでも、素じゃできないそんな時、助けてくれるのがお酒だった飲んで、飲んで、飲んで、頭の中をからっぽにさせて朦朧とした状態で、震える指を制してやっほーな…